右脳な舞・左脳な迷

微笑 中動作誤に常正 くし楽も日今 ありがとう

ゲルギエフのストラヴィンスキー(サントリーホール)

第20回<東京の夏>音楽祭2004
ストラヴィンスキー詩篇交響曲
         /結婚
         /春の祭典
ナターリア・コルネーヴァ(ソプラノ) オリガ・サヴォーヴァ(メゾソプラノ
ウラディーミル・フェレンチャークテノール) ゲンナジー・ベッシベコフ(バス)
野平一郎、木村かをり、児玉桃、長尾洋史(ピアノ)
東京混声合唱団 栗友会合唱団(合唱指揮:大谷研二)
ワレリー・ゲルギエフ指揮 東京都交響楽団
素晴らしいコンサートでした。マリンスキー劇場から呼んできた4人の歌手が素晴らしかった!特にソプラノは重要なだけにナターリアさんの熱演が光りました。まあ、『結婚』なんて滅多に演奏されない曲目で、演奏者の方々も初めての方が殆どだったでしょう。かなり必死な感じの演奏でした。余裕がなかったとも言えるかもしれませんが、独特の緊張感があり、ストラヴィンスキー最高の傑作の魅力を十分に感じる事が出来ました。ただ、男声2人は、祝宴の場面など、もう少しはめを外して欲しかった気もしました。あと、児玉桃さんが舞台の上で拍手していらしたのがなんとなくいい感じでした。彼女のCD買ってみよう。
春の祭典』は第1部が気持ち早めの演奏で、楽団員の皆様もテンポについて行くのが必死でして、いくら生演奏とは言えもうほんの少しテンポを落とした方が十分に表現できたのではないかと思いました。しかし、第2部は凄かった。これだけでも今日の演奏会を聴きにきた価値があると思えるぐらい密度の濃い演奏でした。いや都響もやるもんです。コントラファゴットの方!もしかして初舞台ですか?ノリノリでしたね。素晴らしかったです。
詩篇交響曲』も美しい演奏でした。しかし、この曲に関しては、私はバーンスタインのCD録音の名演の印象から逃れられません。