右脳な舞・左脳な迷

微笑 中動作誤に常正 くし楽も日今 ありがとう

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャパン(東京国際フォーラム)

* ラヴェル/ツィガーヌ
  ラヴェル/左手のためのピアノ協奏曲
  ラヴェル/ラ・ヴァルス
    佐藤俊介(ヴァイオリン) アンヌ・ケフェレック(ピアノ)
    大友直人 指揮 長栄交響楽団

 2001年に創立された台湾初の民間オーケストラである長栄交響楽団は女性奏者が多く、長栄(エバーグリーン)グループの支援を受けているためか、女性の衣装が渋く輝く深緑色。ちょっと美しい。今日はみどりの日だし。まだ少し粗削りなアンサンブルだが、それが逆に楽曲の隠れた魅力を引き出すという事は有り得る。まあ今回は微妙。ラヴェルの精密な管弦楽法が台無しじゃん、と思う箇所アリ。しかし全般的にいい感じではあった。アンヌの左手は素晴らしかった。彼女は謙虚なのか神経質なのか袖から出て来て一応お辞儀はしたが客席を見ずにピアノに向かった。でもそのタッチは素晴らしかった。彼女、演奏が終わって袖に引っ込むと間もなく飲み物を持って客席に座ったよ。


* バルトーク/2台のピアノと打楽器のためのソナタ Sz.110
  ストラヴィンスキー/『結婚』(1923)
    キャロライン・サンプソン(ソプラノ)
    スーザン・パリー(アルト)
    フセヴォロド・グリヴノフ(テノール
    デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン(バス)
    マルクス・ベルハイム、 フリーデリーケ・ハウク、
    ユルゲン・クルーゼ、 ベンヤミンコブラー(ピアノ)
    カペラ・アムステルダム  ムジーク・ファブリーク
    指揮:ダニエル・ロイス

 最高!超最高!『結婚』超絶最高!ここを見た人は超ラッキー!明日も 18:30 から同じプログラムのコンサートがあるので、今すぐチケットぴあ予約するか明日朝一で現地へ行って当日券を買って聴いて下さい!これを聴かない手はナイ。これを聴き逃すなんてアリエナイ。ストラヴィンスキーが好きな人も合唱が好きな人もワールドミュージックが好きな人も民謡が好きな人も尖った人も結婚する人も酔っぱらいも、これを聴き逃す事は宝くじの一等が当たったのに期限までに換金するのを忘れる様なものだ。明日だよ。頼むから聴いてくにゃ。最高!超最高!全身心臓!超ハイ!超変態!超ギザ Bravo !


* チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35
  チャイコフスキー/ピアノ協奏曲 第1番 変ロ長調 作品23
    庄司紗矢香(ヴァイオリン)
    ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ)
    ドミトリー・リス 指揮 ウラルフィルハーモニー管弦楽団

終演は 22:30。しかし、ピアノ協奏曲は「できるだけ早く終わって下さい」とでも言われていたのだろうか? それとも「もう眠いから、どれだけ早く演奏できるか試してみようぜ」とでも示し合わせていたのだろうか? それに比べて庄司さんは堂々としてたなぁ。立派。だから後半のピアノ協奏曲の時間がなかったのか?(笑)いわゆる原典に基づく楽譜による演奏だったが、まったく飽きさせない素晴らしい演奏だった。 ・・しかしホールAでコンサートはキツイな。広すぎる上に音が拡散する。45列で聴いたのだがドームライブを思い出したよ。遠い。ベランダから隣町の盆踊りを眺めている感じ? 羽田から舞浜の花火を眺めている感じ? 著しく外野、アウェー感。



 ストラヴィンスキーの超傑作『結婚』のチケットが売れ残っていたりするのは非常に勿体無いなぁ しかし、3つ目のコンサートは開始時間が午後 21:15 なので、薬飲んだら確実に寝るな。どーしよー。

 薬を持って行くのを忘れた。けど10時過ぎたら眠かった。