右脳な舞・左脳な迷

微笑 中動作誤に常正 くし楽も日今 ありがとう

第482回名曲シリーズでのカットについて

去る10月4日5日に行われた、読売日本交響楽団の演奏会に於けるミャスコフスキーチャイコフスキーの楽曲の一部カットされた演奏について、読売日本交響楽団・制作課の方より回答をいただけました。回答を要約すると

「ロジェストヴェンスキー氏自身が、練習段階で、ミャスコフスキーの第2楽章の3ヶ所とチャイコフスキーの2ヶ所をカットしました。カットは、全ての場合、指揮者の考えにより、理由が述べられる事は、まずありません。他のマエストロの方々でも間々カットする場合があります。ご質問やご批判をいただく場合がありますが、一方ではこうした事は舞台芸術の常かとも考えます。」とのことです。

版の問題でも、慣習でもなく、指揮者の考えだそうです。根拠はない様です。
 ロジェストヴェンスキー氏の「気まぐれカット」については到底理解出来ませんが、回答には満足しました。つまり、「たかがクラシックじゃん、ちょっとぐらいカットしても全然問題ないない。カットされてる事も知らずに、みんな偉い指揮者先生アリガタヤアリガタヤって満足してるじゃん、キャハハハハ」って事です。「名曲」シリーズと銘打ちながらその「名曲」に手を加えてしまう厚顔無恥さにはお詫びに「牛丼三食無料券」ぐらいサービスして欲しいぐらいですが、それを「舞台芸術の常」と仰ってしまいました。いや一理あります。一昔前まではそうだったかもしれません。しかし、舞台芸術家としてのモラルを欠いている事は間違いありません。本能寺海造を見なさい! 少なくとも名曲『フランチェスカ・ダ・リミニ』を楽しみにしていた私にとって、その日の演奏は(いくら好演していたとしても)無意味な、ある意味不快なものでした。そういう演奏を許容した藤原浜雄と読売日本交響楽団は三流と考えざるを得ません。
 日本一上手い三流オーケストラの明日の「第483回名曲シリーズ」は、私の大好きなプーランクラヴェルです。私の質問に対し丁寧な回答を頂けたので気持ちよく聴きに行けるかもしれません。