指揮者の岩城宏之氏が死去(NIKKEI NET)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団やNHK交響楽団など国内外のオーケストラを指揮し、世界的に活躍した指揮者の岩城宏之(いわき・ひろゆき)氏が13日午前零時20分、心不全のため東京都内で死去した。73歳だった。告別式の日取りなどは未定。
1956年にNHK交響楽団を指揮してデビュー。N響では69年から現在まで「正指揮者」の任にあった。62年にはチェコ国立放送交響楽団を指揮しヨーロッパのオーケストラ界に進出、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団など海外の主要オーケストラで客演。国際的な演奏活動を行った。特にメルボルン交響楽団との関係は長く、74年に首席指揮者、87年には桂冠指揮者の称号を受けた。
国内では88年、日本初の本格的な室内管弦楽団となるオーケストラ・アンサンブル金沢の設立に尽力し、発足とともに音楽監督に就任。演奏活動以外にもテレビ・ラジオへの出演やプロデューサー、音楽アドバイザーなどの活動を展開。著作も多数あり、「フィルハーモニーの風景」で91年に日本エッセイストクラブ賞。 (13:56)
2005/3/12