右脳な舞・左脳な迷

微笑 中動作誤に常正 くし楽も日今 ありがとう

札幌交響楽団(サントリーホール)

そうでつ。こんなに楽しい事とダブってしまったのでした。
でもこちらが先約。指揮は尾高忠明氏急病のため代役の高関健さん
モーツァルト交響曲第41番ハ長調 K.551(1788)
モーツァルト交響曲の中で最も扱いが難しい曲。多くの指揮者がベートーヴェン的に演奏し、モーツァルトの努力を台無しにしている。そもそもヴァーグナー以降の近現代音楽の演奏を得意とする現代オーケストラにモーツァルトは向かない。しかしそこは日本一の秀才・高関健。文句なく素敵な現代日本的モーツァルトだった。ピリオド奏法もなし。弦の人数がもう少し少人数だと更に良かったのだが。
マーラー交響曲第1番ニ長調巨人」(1888/1899)
1888年、作曲家28歳の時に完成したが、1899年に出版されるまで改訂が続けられた。その後も更に改訂されている。精神分裂的交響曲。溢れる情熱と楽想(アイデア)をどう処理すれば良いのかよく分からず、それでも高揚する気分を抑えられない。初演の際「地獄から天国へ」と題された第4楽章では、苦悩は未解決のまま、突然、歓喜が訪れる。
(アンコール)
チャイコフスキー組曲「モーツァルティアーナ」作品61 より
 第3曲『祈り(アヴェ・ヴェルム・コルプス)』(1887)