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シェーンベルク/ワルシャワの生き残り 作品46
Schönberg / A Survivor from Warsaw op.46(1947)
クレシミル・ストラジャナッツ(語り)
Krešimir Stražanac(Narrator)
東響コーラス男声(合唱指揮:冨平恭平)
ベルク/ 「ルル」 組曲
Berg / “Lulu” Suite(1934)
チェン・レイス(ソプラノ)
Chen Reiss(Soprano)
ブラームス/ドイツ・レクイエム 作品45
Brahms / Ein deutsches Requiem op.45(1868)
チェン・レイス(ソプラノ)
Chen Reiss(Soprano)
クレシミル・ストラジャナッツ(バス・バリトン)
Krešimir Stražanac(Bass-Baritone)
東響コーラス(合唱指揮:冨平恭平)
ジョナサン・ノット 指揮 東京交響楽団
Conductor:Jonathan Nott
ナチスによってガス室へ送られるユダヤ人捕虜の生き残りの証言が語られる衝撃的な作品の生演奏をどうしても聴いておきたかった!しかも指揮は今をときめく俊英ジョナサン・ノットだ。青森を半日観光するよりも僅かに魅力的だった。
演奏は素晴らしいものだったが、、、。 ミューザ川崎も久しぶりだが、やはり音響は素晴らしい!サントリーホールとは少し違う響きがして両方共に素晴らしいが、舞台を近くに感じる事ができるのはミューザが一枚上手だろうか。私たちが慣れ親しんでいるヘ長調とか変ホ長調とかイ短調などと言う調性が、表現の限りを尽くした挙句、シェーンベルクは弦楽六重奏曲『浄められた夜』に於いて足を踏み外してしまう。そこから一気に無調音楽、十二音技法へと突き進んだ訳だが、このおよそ人間離れした十二音技法という表現方法は、ワルシャワでガス室送りになったユダヤ人捕虜の生き残りの証言に基ずく物語に奇跡的に合っていた。ユダヤ人捕虜たちはガス室へ送られる直前に、誰からともなく、一斉にユダヤ教の祈祷文「聞け、イスラエル」をヘブライ語で歌い出すのだ! 語りは、五線譜ではなく、1本の線にリズムと大体の音高が指定されていて、そこには # や ♭ の臨時記号まで付けられていて細かなニュアンスまで指定されている。 それにしては、今日の演奏は純粋に音楽的、純粋に美しすぎたのではないだろうか? 特に語りの中に出てくるドイツ人軍曹の命令口調などは、声色を変えろとまで言わないが、もっと演劇的にメリハリを付けたほうが良かったのではないか? 実演を聴いて確かめたかったオーケストラとの音量バランスも、やはり一部オーケストラの大音量にかき消されて何を言っているのか聞き取れなかった。男声合唱も、もう少し切羽詰まった感じを表現できなかったか?あなた達捕虜は1時間後にはガス室で全員死んでいるのだ! A席7000円で聴いたが、C席4000円でよかったかな。
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YouTube Gunter Reich(narrator)Pierre Boulez cond. BBC Orchestra
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