東日本大震災 復興支援チャリティコンサート
〜 神戸と仙台 “音楽” の絆 〜
【第１部】
バッハ／Ｇ線上のアリア [水永・弦]
アイルランド民謡／ロンドンデリー・エア [奥村・弦]
グルック／精霊の踊り [山形・水永・弦]
クープラン／恋のうぐいす [山形・水永]
クープラン／神秘のバリケード [水永]
バッハ（グノー）／アヴェ・マリア [森・弦]
ヘンデル／涙流れるままに [森・弦]
パッヘルベル／カノン [弦]
バッハ／２つのヴァイオリンの為の協奏曲 [奥村・小川・水永・弦]
【第２部】
ロワイエ／スキタイ人の行進 [水永]
グリーグ／「ホルベアの時代より」から“前奏曲” [弦]
ヴィラ＝ロボス／ブラジル風バッハ 第５番 [山形・弦]
ピアソラ／アディオス・ノニーノ [奥村・弦]
久石譲／Stand Alone [森・弦]
マスカーニ／アヴェ・マリア [森・弦]
バッハ／ブランデンブルグ協奏曲第５番 第１楽章 [山形・奥村・水永・弦]
（アンコール）グリーグ／２つの悲しき旋律〜過ぎし春 [弦]
ヘンデル／トリオ２曲 [山形・奥村・水永]
プッチーニ／私のお父さん [森・弦]
山形由美（フルート・進行）* b 森麻季（ソプラノ）* b
奥村愛（ヴァイオリン）* b 水永牧子（チェンバロ）* b
仙台フィルハーモニー管弦楽団 & 神戸市室内合奏団による弦楽合奏団 17名
（コンサートマスター：小川有紀子）
素晴らしいコンサートだった。聴きに行って良かった。
少なくとも阪神淡路大震災以降、行った記憶がない久しぶりの神戸文化ホールだったが、一般的な多目的大ホールにも関わらず、木の良い音、響きをしていた。室内楽には少し広すぎるとは思いますが。
森麻季さんは圧倒的に素晴らしかった。『Stand Alone』は、NHKの『坂の上の雲』のテーマ曲で本当に素晴らしい。CD買わなきゃ。コンサートが始まる前、ヴィラ＝ロボスの『フラジル風バッハ』を森さんのソプラノで聴けるのかと密かに色めいたが、山形由美さんフルートヴァージョンだった。それでもとても良かった。山形さんの上品な司会進行もなかなか素敵だった。奥村愛さんは袖から舞台中央へ出てくる時や袖に引っ込むとき、とっても元気に歩くのが印象的だった。ピアソラは彼女の編曲だそうで、次のCDには入れて欲しいな。水永牧子さんは小ちゃく可愛い感じだったが、綺麗なBGMっぽくなりがちなバッハを見事に引き締めて素晴らしい演奏だった。でも弦のＧ線とカノンは本当にBGMっぽかったけど。アンコールでのフルート・ヴァイオリン・チェンバロのトリオは、たぶん山形さんの楽譜なんだろうけど、２曲目がヘンデルの『水上の音楽』からの編曲だった。１曲目は何の曲でしょう。まあ、こういうジョイントコンサートにありがちな音楽性の齟齬も聴こえましたが、総じて素晴らしいコンサートでした。
