サイモン・ラトル指揮 ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
リンドベルイ/AURA(オーラ)
ドビュッシー/交響詩『海』 〜3つの交響的スケッチ〜
ラヴェル/バレエ音楽『ダフニスとクロエ』第2組曲
(アンコール)
ラヴェル/バレエ『マ・メール・ロワ』から終曲「妖精の国」
今日は近現代音楽プログラム。A席31000円。高っ。
ベルリンフィルもカラヤンの頃とは、かなり音が変わりましたね。
メンバーもだいぶ変わった。カラヤンが最後にベルリンフィルと来た時と変わらずトップに座っているのは、コンマスの安永さんとコントラバスのシュトール、フルートのブラウぐらいかな。チェロのファウストもそうかな。後半2曲のフランス物は見事の一言に付きます。素晴らしい響きでした。ラトルも、スコアの読みが浅いと気づかないような所にも気づかせてくれました。リンドベルイが現代に於いてとても重要な作曲家である事は分かるのですが、この『AURA』という作品は評価しにくいな。彼の重要な大作だけれども代表作とは言えないかもしれない。
ドビュッシーとラヴェルは、初めてこの曲に接した時ぐらいの衝撃がありました。どちらの曲も目眩くオーケストレーションを楽しめました。ピアニシモもフォルテシモも美しい響きでした。やはりドビュッシーは新しい。ドビュッシーのはるか先にリンドベルイ(武満さんも)が居るというのが何となく感じられました。そうそう、リンドベルイ曲の時、ハウプトマンが2ndホルンに座ってました。パユはマーラーだけなのかな?
そういや、先週はヴァーグナーとブラームスを聴いて「これぞドイツの響きだ」って思ったんだった。恐るべし。